The new box

清水です。こんにちは。

more Trees より好評発売中の万年カレンダーのパッケージを一新しました。マトリョシカのように、カレンダーの中にカレンダーが...。中身が一目瞭然になり、ギフトとしてそのまま渡せるデザインになりました。

 

Hi, this is Shimizu.

We revised the design of the box for the Perpetual Calendar from more Trees. A calendar inside a calendar, just like a Matryoshka. The new box revealing its content has made the calendar even more suitable for a gift.

 


Logo Renovation

静岡県のカーボンメーカー Tras 社のロゴをリフォームしました。創業30年を機に、次の30年へと貫かれる信念をデザインに盛り込みしました。遠目に見れば、今までのロゴと大きく印象は変わりませんが、近寄れば、以前よりもスピード感が増しているのがお分かりになるかと思います。「T」の横棒から「carbon」にかけての水平方向のムーブマンによって「貫かれる信念」を強調したのです。また「T」の横棒を社長の信念とした時に、それを下から支える賛同人の存在を縦棒とし、これらが「合流」して加速する形にまとめてあります。

Shown here, is the renovation of the corporate identity of Tras Co,.Ltd., a manufacturer of carbon composite products based in Shizuoka.
The new logo should seem “accelerating” compared to the original design, while maintaining its fundamental impression when seen from a distance. I emphasized the continuous horizontal movement from the top line of “T” to “carbon”, so as to express the president’s consistent principle speeding up with the merge of the supporters which is symbolized as the vertical line of “T” flowing into the main stream.



Pure Fahrfreude

子供の頃からクルマのスタイリングが大好きで(そのことについては、また別の機会に書きます)、いつかクルマの世界にもデザイナーとして関わってみたいものだと思っていたのですが、まさかポスターのデザインという形で接点を持つとは。LEXUS IS F CCS-R のポスターです。
プロダクトデザインと同時に、こういった紙媒体中心のグラフィックデザインも手掛けています。次回の記事では、そんなグラフィックの仕事の中でもちょっと珍しい「ロゴ・リフォーム」の事例をご紹介したいと思ってます。

Since I was a child, I’ve been longing to be involved in the automobile industry as a designer, but never did I expect to be designing a poster for a racing car. So, there it is; LEXUS IS CCS-R.
As you can see in my website, I do both product and graphic design. In the next issue, I’ll write about my latest approach to an unusual “logo renovation” project.


全国の郵便局に納入されます。

僕がデザインした待ち合い椅子を中心とした店舗什器が、日本全国の主要郵便局へ納入されることになりました。既に一部の店舗に入り始めているようなのですが、写真がまだ無かったりで、詳細含め、正式にお知らせできるのはもう少し先になりそうです。

羽田空港に入ったアーラントチェアをデザインした時もそうでしたが、不特定多数の人がハードに使う家具というのは、開発プロセスが家庭用の家具と全く違います。特に、「使う人」と「買う人」がイコールではないという点はコントラクト系ならではの構図で、デザイナーは両者を満足させなければなりません。なかなか大変です。
しかし、業務用の家具の開発を通して学んだことが家庭用の家具のデザインに活かされることは多いですし、当然その逆もあります。今後もジャンルを問わず様々なデザインに挑戦していきたいと思います。

デザインの舞台裏(2)スケッチ

 デザイナーって、高級なスケッチブックやプロ仕様の方眼紙にカッコよさげなペンなどを使ってスケッチを描いているイメージでしょうか。もしくは専門性の高いソフトを駆使してパソコンの中で描いているイメージでしょうか。僕の場合はアイディアスケッチをする時、基本的にA4判のコピー紙に描きます。筆記用具はフツーの鉛筆と消しゴム。あとは...直線を引くのに定規と、鉛筆が短くなったらホルダー、といったところです。何ら特殊なものや高価なものはありません。

 A4のコピー紙はスキャンやコピーが容易でFAX器にも通ります。鉛筆の乗りが良く、消しゴムも良く効きます。書いては消しを繰り返しても、ちょっとやそっとでは面が荒れません。パソコンで作図した下絵を薄く出力して上から描くのにも便利。必要なスケッチだけをソートして保存するのも簡単です。そして安価であり、画材の専門店へ走らずともスーパーやコンビニでも購入できます。
 鉛筆はこだわりませんが、どんな鉛筆であれ大切に、削れないほど短くなるまで使い切ります(短くなったらホルダーに刺します)。

 クライアントに見せる資料に盛り込む場合などはコピー紙に描いたスケッチをスキャナで取り込み、フォトショップで調整・着彩するパターンが多いです。CGほどの正確さはありませんが、デザイナーが何を伝えたいのか、どこがそのデザインの「見せ場」なのかは、より伝えやすいと思います。もちろん、物によっては手描きではなくパソコンで作図した絵を使う場合もあります。ただやはり、「背中には、この曲線が気持ち良くフィットするな」といったことを感覚的に捉えながらラインを調節できるし、見えない部分の構造や素材の特性にまで想像が行き渡るので、手描きのスケッチはデザイナー本人の理解度を高める意味でも有効だと思ってます。そして伝えるべきビジョンさえはっきり持っていれば、高級な道具や最新鋭のツールに頼る必要はないというのが僕のスタンスです。

 いろんなデザイナーがそれぞれの手法でスケッチをしていると思いますが、今日は「デザインの舞台裏(2)」と題して、こんなデザイナーもいるんですよ、というお話でした。

※ほとんどのスケッチが企業秘密にあたります。写真に写っているスケッチはこの記事のために描いたものです。

サインのデザイン

非常に珍しいデザイン依頼をいただき、先日「納品」しました。
サイン計画のことではなく、autograph のほうのサインです。

ご依頼主は、ドイツ在住のフルート奏者・関根雅裕さん。以前、日本での公演に絡むグラフィックデザインをやらせていただいた関係です。
僕自身もそうですが、自分の名前で仕事をしていると様々な場面でサインを求められます。関根さんも幾多の求めに応じる中で、単なる文字列ではない、オリジナリティのあるサインの必要性を感じられたそうです。

サインのデザインをするにあたって、まず、利き手を伺いました。右利きと左利きとでは、描きやすいラインが全く違うからです。
次に、関根さんが職業柄、文字以外で書く機会が多いと思われる「音符」に注目しました。何より「音符」は音楽に関わりがあることを視覚的に伝える、非常に分かりやすい図形でもあります。ベタかもしれないけれど、この「音符」を何らかの形でサインに組み込みたいと思いました。
また、ドイツを拠点にグローバルに活動をされている関根さんの柏公演を聴いた際、日本の民謡をテーマにした楽曲の演奏に、日本人ならではの言葉や文化に裏打ちされた息づかいを感じ「生い立ちが音楽に命を吹き込んでいる!」と非常に感動した経験から、他文化に迎合しない堂々とした日本語のサインが「世界の中の関根さん」らしいかな、と思いました。

そんなことをあれこれと考えながら試行錯誤して辿り着いたのが、音符などの音楽記号によって構成された漢字による「関根」のサイン。これをお送りしたところ、即座に喜びのお返事をいただきました。気に入っていただけたようで、嬉しいかぎりです。
これを音楽表現したら、果たしてどんな音になるのかな?なんて、思います。
最終的には、関根さんの手によって何百回何千回と書いていくうちにご自身のものになります。楽しみです。



ちなみに、僕のサインは中学生の時に考えたものです(笑)。「Kしみず」を勢い良く書いた形になっています。なぜ当時サインなんか考えたのか(必要もなかったろうに)、今となっては覚えてませんが、以来25年くらい全く変えることなく使っています。

海好き

東京、横浜、サンフランシスコ、シアトル…

僕が少年期を過ごした都市には、だいたい海がありました。港だったり砂浜だったり。

その影響か僕は海が大好きで、今でもプロダクトをデザインする際に「海の見える景色に合う」イメージを頭の片隅に置いていることが少なくありません。フォルムのモチーフを客船などに見いだすこともあります。船が旅立つ先、水平線の先の大海の向こうには色んな国があって、無限の夢が広がっているように感じます。


久しぶりに変えてみたWebトップページの画像は、最近訪れた千葉の港で撮影した写真です。

何層にも塗り重ねられたペンキのテクスチャなんかも人間の営みが感じられて、なかなか良いんだよなぁ…。




チェロとバイオリンのこと

 

小5のとき、当時通っていたシアトルの小学校の音楽教育の一環でチェロを習い始めました。高校ではオーケストラ部に所属し、大学進学後もあちこちのアマチュアオーケストラや室内楽の演奏に参加しました。最近は表立った活動はせず、仕事の合間に触って気分転換をする程度です。

チェロを始めたことで楽器全般に興味を持つようになった僕ですが、中でもバイオリンにはずっと魅せられ続けています。プロダクトデザイナー的な視点からも、この楽器には惹き付けられます。実に勉強になるのです。例えば...


1)マイナーな改良はあったものの基本的に400年以上デザインが変わっておらず、また音楽のジャンルを問わず同じ楽器を使用できるほど完成しており、普遍性がある。


2)一見装飾的な形状も全て必然の造形である。無駄がないのに美しい、究極の機能美である。


3)職人の手による一点物がある一方で量産品もあり、作家性生産性を兼ね備えている。


4)決まったフォーマット(秩序)の中にも明確な違いが出るため、統一感を求められるマスから個性が重視されるソロまで汎用性が高い。


5)極めて高度でデリケートなパフォーマンスを実現させる道具であり、使い手に活かされ使い手を活かす、高いインタラクションがある。


6)誰が見ても分かる、音楽を象徴するアイコンであり、圧倒的なカリスマ性がある。


7)歴史的なものの中には楽器としてのみならず美術品として扱われるものもあり、芸術的価値が高い。


8)修繕を繰り返されながらも本体に限っては何百年も現役のものも存在し、驚くべき耐久性がある。また、そこまで活かされ続けるだけの愛着を生み出していることも確かである。


9)アマチュアからプロまでパイが広く、ピアノやフルートと並んで習う人が非常に多いが、子供は成長に合わせたサイズの楽器を使うため「一家に一台」「一人一本」ではなく「一人数本」の場合があり、製品に対する需要が安定して大きい。

こんなに完成度の高いプロダクトは他にありません。
いつもデスクからこれらの楽器を眺め、プロダクトデザインの心を忘れてはいけないなと思いながら仕事をしています。

事務所が楽器屋みたいになっちゃってますが…(笑)


デザインの舞台裏(1) more trees 万年カレンダー

坂本龍一さんが代表を務める森林環境保全団体 more trees との最初の商品開発となったのが、この万年カレンダーです。2009年に発表しました。

2面ないし3面に7つ置きの数が印字された7本の四角柱が、台の上の乗っているというだけの非常にシンプルな構造になっています。毎月1度、これらの四角柱をずらしながら回転させることで、永遠に使えるというこの仕組みは、カレンダーを見ていて曜日毎の縦の数字の並びが常に同じであることに気付いたことから編み出したものです。

時の移ろいを、数字だけでなく、長い年月の中で経年変化をしていく木という素材の表情によって確かめることができるこのカレンダーは、自分がデザインした商品の中で個人的に最も気に入っているものの一つです。月に1度、少しだけ頭を使いながら無垢の木に触れることは、脳への良い刺激にもなるはずです。

また、「これをプレゼントしてくれたあの人は、今どうしてるだろう」などと、触れるたびに思い出すかもしれません。そういう意味で、ギフトとしてもってこいのアイテムだと思います。


そんな万年カレンダーですが、「どうやら永久に使える仕組みを編み出せたようだ」と思ったのは良いものの、本当に全ての日にちと曜日の組み合わせに対応できるのかを検証するのが大変でした。正確に言えば、大変だったのは僕ではなく、バルサ材の木っ端に数字を書き込んだ模型でひたすら実験を繰り返したマネージャーですが…。数学的な頭脳があれば、もっとスマートに検証できなのだろうと思いますが、これもこれで確かな方法でした。


大変だからこそ燃える

僕の最近の取り組みの多くは、様々な条件の重なる「一筋縄ではいかない」プロジェクトです。

例えば、羽田空港などに納入されているアーラントチェア(イトーキ)は、コストパフォーマンスのみならず不特定多数の利用者を想定した安全性や耐久性、メンテナンス性、更には環境に対する配慮を同時に考えながら、汎用性の高い意匠を実現しなければいけませんでした。
いま新宿オゾンで展示中の天童木工のスーヴ・コレクションの開発は、新しさがありながら50代前後のターゲット層にも受け入れられる落ち着きも求められ、その一方で今後若手のデザイナーと天童木工とのコラボレーションを実現させていくための「インフラ整備」的な意味合いもありました。
近々J-Pulseから発売予定の中国製のお手頃な価格帯の家具シリーズは、高度な技術や精度を求めることができない上、輸送コストを抑えるためにノックダウンの仕組みを考えたり寸法を抑えたりしなければならず、それでも若い生活者たちに対して訴求力のあるデザインクオリティを実現する必要がありました。

どのプロジェクトに於いても、製造側のやる気のみならず、完成した商品を実際に売っていく営業部門のモチベーションも下がらないように配慮しなければいけません。そして最終的にはクライアントが期待する「清水さんらしさ」も表れてこないと、僕にデザインを依頼した意味がなくなります。

こう書くと、大変なことばっかりの様ですね。
まぁ、大変なのは確かで、めちゃくちゃ脳みそを使いますが、どうやら僕は規制や条件が厳しいほど楽しくなってしまうようで、プロモーションまでを視野に入れたプロジェクトの全貌を見据えながら、片方では六角穴付き抵頭ボルトや鬼目ナットの選定などマニアックな作業をするようなことをエンジョイしています。そして、これからプロダクトデザイナーになろうと思っている若い方々には、是非そんな「現実」にも触れてもらいたいと思うのです。

1

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM