デザインの舞台裏(1) more trees 万年カレンダー

坂本龍一さんが代表を務める森林環境保全団体 more trees との最初の商品開発となったのが、この万年カレンダーです。2009年に発表しました。

2面ないし3面に7つ置きの数が印字された7本の四角柱が、台の上の乗っているというだけの非常にシンプルな構造になっています。毎月1度、これらの四角柱をずらしながら回転させることで、永遠に使えるというこの仕組みは、カレンダーを見ていて曜日毎の縦の数字の並びが常に同じであることに気付いたことから編み出したものです。

時の移ろいを、数字だけでなく、長い年月の中で経年変化をしていく木という素材の表情によって確かめることができるこのカレンダーは、自分がデザインした商品の中で個人的に最も気に入っているものの一つです。月に1度、少しだけ頭を使いながら無垢の木に触れることは、脳への良い刺激にもなるはずです。

また、「これをプレゼントしてくれたあの人は、今どうしてるだろう」などと、触れるたびに思い出すかもしれません。そういう意味で、ギフトとしてもってこいのアイテムだと思います。


そんな万年カレンダーですが、「どうやら永久に使える仕組みを編み出せたようだ」と思ったのは良いものの、本当に全ての日にちと曜日の組み合わせに対応できるのかを検証するのが大変でした。正確に言えば、大変だったのは僕ではなく、バルサ材の木っ端に数字を書き込んだ模型でひたすら実験を繰り返したマネージャーですが…。数学的な頭脳があれば、もっとスマートに検証できなのだろうと思いますが、これもこれで確かな方法でした。


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