大変だからこそ燃える

僕の最近の取り組みの多くは、様々な条件の重なる「一筋縄ではいかない」プロジェクトです。

例えば、羽田空港などに納入されているアーラントチェア(イトーキ)は、コストパフォーマンスのみならず不特定多数の利用者を想定した安全性や耐久性、メンテナンス性、更には環境に対する配慮を同時に考えながら、汎用性の高い意匠を実現しなければいけませんでした。
いま新宿オゾンで展示中の天童木工のスーヴ・コレクションの開発は、新しさがありながら50代前後のターゲット層にも受け入れられる落ち着きも求められ、その一方で今後若手のデザイナーと天童木工とのコラボレーションを実現させていくための「インフラ整備」的な意味合いもありました。
近々J-Pulseから発売予定の中国製のお手頃な価格帯の家具シリーズは、高度な技術や精度を求めることができない上、輸送コストを抑えるためにノックダウンの仕組みを考えたり寸法を抑えたりしなければならず、それでも若い生活者たちに対して訴求力のあるデザインクオリティを実現する必要がありました。

どのプロジェクトに於いても、製造側のやる気のみならず、完成した商品を実際に売っていく営業部門のモチベーションも下がらないように配慮しなければいけません。そして最終的にはクライアントが期待する「清水さんらしさ」も表れてこないと、僕にデザインを依頼した意味がなくなります。

こう書くと、大変なことばっかりの様ですね。
まぁ、大変なのは確かで、めちゃくちゃ脳みそを使いますが、どうやら僕は規制や条件が厳しいほど楽しくなってしまうようで、プロモーションまでを視野に入れたプロジェクトの全貌を見据えながら、片方では六角穴付き抵頭ボルトや鬼目ナットの選定などマニアックな作業をするようなことをエンジョイしています。そして、これからプロダクトデザイナーになろうと思っている若い方々には、是非そんな「現実」にも触れてもらいたいと思うのです。

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